アクチュアリー
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アクチュアリー (actuary) は、ビジネスにおける将来のリスクや不確実性の分析、評価等を専門とする専門職である。アクチュアリーの発祥の地は英国であり、伝統的には生命保険の分野で活躍してきた。「保険数理士」「保険数理人」などと訳されることもあるが、保険計理人と紛らわしいため、「アクチュアリー」とそのまま呼ぶことが多い。
目次
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1 概要
2 日本におけるアクチュアリー
3 世界のアクチュアリー
3.1 米国
3.2 英国
3.3 インド
4 著名なアクチュアリー
5 関連項目
6 外部リンク
[編集]概要
アクチュアリーは、伝統的には生命保険会社で活躍する存在であり、近代的生命保険業とアクチュアリーは密接に結びついている。
生命保険のように人々が資金を出し合い、リスクが顕在化した人を助ける制度は、頼母子講をはじめ古くから存在した。これに対し、個々の加入者のリスクを測定することによって合理的な保険料を徴収することとしたものを「近代的」生命保険というが、その加入者のリスク測定にはアクチュアリーの存在が不可欠だった。
このようにリスク測定=死亡率算定から出発したアクチュアリーであるが、近年は、確率論の進歩と金融工学の発展により、生命保険・損害保険・企業年金といった伝統的な分野だけでなく、金融の世界で数理を扱う領域を幅広く取り扱うようになってきている。
[編集]日本におけるアクチュアリー
日本において「アクチュアリーになる」とは、「日本アクチュアリー会の正会員になる」とほぼ同義である(もちろん、外国のアクチュアリー資格を取得することも可能である)。年金数理人や、保険計理人になるための条件の一つは、日本アクチュアリー会の正会員であることである。
日本アクチュアリー会の会員資格には正会員のほか、準会員、研究会員があり、下記の1次試験・2次試験とも合格すれば正会員、1次試験全科目に合格すれば準会員、それ以外が研究会員である(一度に全科目に合格する必要はない)。
1次試験科目(5科目)
数学
生保数理
損保数理
年金数理
会計・経済・投資理論
2次試験科目(下記のいずれかのコースで、各2科目)
生保コース(生保1、生保2)
損保コース(損保1、損保2)
年金コース(年金1、年金2)
2次試験は生保・損保・年金のいずれかのコースで合格すればよく、どのコースでも正会員資格に区別はない。ただし、それぞれの分野の実務は大きく異なるため、「生保アクチュアリー」「損保アクチュアリー」「年金アクチュアリー」なる表現を使うことがある。
なお、日本アクチュアリー会は日本で唯一のアクチュアリー団体であり、保険業法第122条の2第2項に基づく、金融庁の指定法人である。アクチュアリーの育成・研修のほか、保険数理に関する調査研究を行い、日本の保険会社の責任準備金の計算基礎である標準死亡率の作成なども行う。
[編集]世界のアクチュアリー
日本と同様に、アクチュアリー団体に所属している者をもって「アクチュアリー」と呼ぶため、ここでは各国のアクチュアリー団体について述べる。
[編集]米国
米国のアクチュアリー会はSociety of Actuariesという。会員数(正会員:FSA, 準会員:ASAの合計)およそ1万人 正会員試験の専門分野は、Finance/ERM, Investment, Indivisual Insurance, Retirement, Group & Healthの5つ。現在、MBA, CFA, CPA, MFE, FRM等のその他専門職との差別化を目指し、試験制度等の改革が目覚しい。日本の会員資格に比べると、Finance/ERM(近年発展が目覚しい), Investment(数年前までは新分野であったが既に多くの会員を有する), Healthが明確に存在することが特記事項である。
[編集]英国
英国のアクチュアリー団体は、Institute of ActuariesとThe Faculty of Actuariesの2つがある。
[編集]インド
インドのアクチュアリー団体はActuarial Society of Indiaという。近年、会員数の伸びが目覚しい。student会員(準会員になる前の者)も含めるとその数は5000人(2006年現在)にのぼり、3年前はその半分にも満たない会員数であった。
[編集]著名なアクチュアリー
矢野恒太(1865-1951)
第一生命の創立者で、日本アクチュアリー会の初代代表。もともと医師であり、第一生命創立前は日本生命の社医をしていたこともある。
大館義雄(1906-1949)
日本アクチュアリー会の第1回正会員試験で全科目満点で合格した(アクチュアリー試験の成績優秀賞「大館賞」の由来。現在は大館賞とは呼ばず、理事長特別賞という名称になっている)。利源別配当方式の導入などの業績がある。
レディントン(Frank Redington)
英国のアクチュアリー。金利変動が保険会社の正味価値に及ぼす影響を軽減する運用戦略として「イミュナイゼーション」を考案した。
ウィルキー (David Wilkie)
英国のアクチュアリー。確率論的な長期金利モデルの一つである「ウィルキーモデル」を考案。
エリザ・ライト (Elizur Wright)
米国の政府アクチュアリー。解約返戻金の最低価格を定める「不没収価格法」を作った。
ウォーレン・シュミット (Warren Schmidt)
映画「アバウト・シュミット」の主人公(by Jack Nicholson)。実在しない。
ルービン フェファー (Reuben Feffer)
ラブコメ映画"Along came polly"の主人公(by Ben Stiller)。当然実在しない。
[編集]関連項目
年金
保険
アクチュアリー記法
[編集]外部リンク
社団法人日本アクチュアリー会
国際アクチュアリー会
日本保険・年金リスク学会(JARIP)
国際会計基準審議会
保険監督者国際機構
American Academy of Actuaries
Casuality Actuarial Society
Canadian Institute of Actuaries
Institute of Actuaries of Australia
Institute of Actuaries/The Faculty of Actuaries
National Association of Insurance Commissioners
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